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REPORTS

Special Issue

ブータンの人、暮らし、建築

古市徹雄
千葉工業大学工学部建築学科教授 古市徹雄都市建築研究所主宰

ブータンはヒマラヤ山脈の東端の山岳にある人口70万ほどの小さな王国である。
首都ティンプーは標高2,400メートルでブータン全体が高地にある街である。
人々は敬虔なチベット仏教徒であり毎日の祈りは欠かせない。

国中に政庁と僧院を合わせたゾンやラカン(仏教寺院)と言われる美しい建築が建つ。
1970年代まで鎖国を続けたおかげで今でも、その場所の土で作られた版築壁と木造によって作られた伝統住居に住んでいる。光や風を巧みに取り入れた優れた建築である。 その美しい国土、人々の幸福な生活は現代の奇跡と言われ現代のシャングリラ(桃源郷)と言われ最近ではヨーロッパ、日本などから多くの観光客を集めている。

国の政策はもの作りの指標・GNP(国民総生産)よりは国民の幸福を追求するGNH(国民総幸福量)である。その政策は物質文明の限界や問題を抱えた先進国から注目され国連でも採択されている。 その豊富なヒマラヤからの水を利用した水力発電が主要産業であるがダムを作るのではなく地下にパイプを通す方法で自然環境の保全を主要政策の一つに取り入れ木の伐採は禁じられている。

農業は盛んであるが、日本人の西岡さんがブータンに時間をかけて農法を伝えた。今でもブータン国民から多大な尊敬を集めている。 日本の旅行会社のアンケートでも「今、最も行きたい国、No1」になっている。

Photo Credit
写真 1-2
: ブータン政府観光局
写真 3
: 在東京ブータン王国名誉総領事館